Sparkling!
第10章 愛のしるし
相葉side
翔ちゃんが、
俺に対してそんな複雑な気持ちを持っていたなんて、
全然気づくことなく、
潤が首筋に付けた痣にさりげなく触れては、
1人幸せを噛みしめていた。
二「どうしたんです?1人でにやけちゃって?」
「なっ、何でもない!」
すると、スッ、と俺の横に来て、スマートに肩を抱き寄せる潤。
松「にの、あんまりいじめないでくれる?」
二「これは失礼しました。」
おどけたように一礼すると、
にのはソファーに寝転がってドラマの台本を読んでいる大野さんに、
エルボーをかましていた。
二「さっきから同じページを開いているから寝てるのか、と思いましたよ。」
大「魚じゃないんだから!」
と、コントみたいなケンカを始める2人。
「りーだーとにのもうまくいってるみたいだね?」
隣を見ると、潤が物憂げな表情をしていた。
「潤、どうしたの?」
松「ん?あ、ごめん、何?」
「明日、撮影、早いの?」
疲れてるんだ、と思って話題を変える。
松「うん。でも、早く帰れるように頑張るから。」
「分かった…。」
と、頬にチュッとキスしてくれた潤。
でも、どうしてだろ?
今は、あの痣が疼くように痛いんだ…。