Sparkling!
第10章 愛のしるし
相葉side
今日の潤の様子、ちょっと変だったなあ…。
潤だけじゃなくて、
翔ちゃんも、
りーだーとにのも。
特に翔ちゃんには、
避けられてる感じがした。
気のせいかな?
テレビのバラエティー番組から聞こえる笑い声が、
俺の耳を素通りしていき、
「あ…。」
気が付くと缶ビールは空になってて、
1回しか吸っていないタバコも灰皿の中で、
灰だけになっていた。
缶ビールをもう1本飲もうとして、冷蔵庫を開ける。
…あ、そっか、今朝、買い置きがない、って話、してたっけ?
俺は、財布を手にし、コンビニへと向かった。
買い物袋をぶら下げ、鼻唄を歌いながら、元来た道を歩く。
ズボンのポケットに入れていたスマホが鳴って、
着信元を見ると潤からだった。
松「ゴメン。やっぱり撮影押してて…遅くなるから。」
「分かった。じゃ、先寝てるね?」
潤からの電話をきってすぐ、また、スマホが鳴る。
潤…かな?
そう思い込んでいた俺は、すぐさま電話に出た。
櫻『もしもーし、相葉、くーん♪』
え?翔ちゃん?
「もしもし翔ちゃん?酔ってんの?」
何だか、電話の向こうで複数の話し声が聞こえる。
大「あ、相葉ちゃん?何でもないから。じゃ、お休み。」
電話は一方的にかかってきて、一方的に切られた。