Sparkling!
第10章 愛のしるし
櫻井side
相「分かった…。」
相葉くんは俺の体から手を離すと、
楽屋から出ていってしまった。
入れ違いのようにニノが怖い顔して入ってきて、
つかつかと俺に歩み寄る。
二「ちょっと翔さん!相葉さんに何したんですか?」
「何もしてないよ…。」
二「は?じゃ、何で泣いてるんですか?」
「えっ?泣いてた?相葉くんが?」
急に体を起こしたものだから、
頭に激痛が走り、その場にうずくまる。
二「俺、大野さんに何もするな、って言われてたけど、我慢の限界だから言わせてもらいます。」
「何?」
二「相葉さんのことが好きなら好きでとっとと告白したらいいじゃないですか?」
「な、何言ってんだよ!?俺が相葉くんにコクる、って…」
二「まだ、分からないんですか?相葉さんは翔さんに避けられてることで、嫌われている、と思い込んでるんですよ?」
「それはそれでいいんじゃない?」
ニノの甲高い怒声が二日酔いの頭にガンガン響く。
二「いいんですか?誤解されたままで?」
「誤解も何も…松潤とうまくいってるんだから、そんな水を注すようなこと言えないだろ?」
二「だから!そうじゃなくて、あの人の場合はあなたに避けられてる理由が知りたいだけなんですよ?」
「じゃ、何か?あなたのことが好きになってしまったので避けてました、って言えってこと!?」
二「その通りです。」