Sparkling!
第10章 愛のしるし
二宮side
櫻「余計に相葉くんが混乱しちゃったら…」
「心配しなくても、俺がフォローしといてあげますよ?言ったでしょ?あの人、理由が知りたかっただけなんですよ?」
黙り込んでしまった翔さん。
畳み掛けるように俺は続けた。
「翔さん、俺、優等生の翔さんも好きですけど、カッコ悪い翔さんはもっと好きですよ?」
櫻「じゃ、今の俺はどっちに見える?」
「超絶カッコ悪いです。」
櫻「即答かよ?」
よっこらしょ、と立ち上がると、
冷えピタをおでこに貼ったままよろよろと歩き出す。
櫻「んじゃ、潔く玉砕してくるわ。」
翔さんが楽屋のドアを開けようと手を伸ばしたその時、
外から勢いよくドアが開いて、大野さんが姿を現した。
大「お待たせ。相葉ちゃん、連れてきたよ?」
「おや、気が利くじゃありませんか?」
大「さっき、通りがかったらにのの声が聞こえたから。」
「さ、相葉さん、翔さんが話あるそうですよ?」
櫻「えっ!?あ…い、いきなり?」
「大野さん、そう言えば潤くんが新しい盆栽買ったらしいですよ?」
大「またぁ?」
「何でも、翔さんの番組で買わされたって。」
大「じゃ、松潤ちでまた鑑賞会するの?」
「当然でしょ?あんなの、俺らの部屋に持ってこられても困るでしょ?」
などと話をしながら、大野さんと然り気無く楽屋を出ていった。