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第10章 愛のしるし



相葉side


楽屋を飛び出して、


溢れ出そうな涙を堪えながら足早に歩いていたら、

後ろからりーだーに声をかけられる。



大「相葉ちゃん、ちょっと一緒に来て?」



有無を言わせずに、


手をグイグイ引っ張っていかれたその場所は、



さっきまで翔ちゃんといた楽屋だった。



大「お待たせ。相葉ちゃん、連れてきたよ?」


二「おや、気が利くじゃありませんか?」


大「さっき、通りがかったらにのの声が聞こえたから。」



それで、か。



二「さ、相葉さん、翔さんが話あるそうですよ?」


櫻「えっ!?あ…い、いきなり?」



戻ってきた俺を見てキョドる翔ちゃん。



示しあわせたように、


楽屋から喋りながら出て行くりーだーとにの。


残されたのは、無言のまま俯く俺、と


落ち着きをなくした翔ちゃん。



櫻「…のさ、相葉くん。」



その辺、うろうろと歩き回った挙げ句、


結局、さっきまで座っていた椅子にまた腰を下ろす翔ちゃん。



櫻「俺がこれからする話を、相葉くんが松潤のことが好きだ、っていう前提で聞いて欲しいんだ。」


「う…ん?」


櫻「俺…そ、その…相葉くんのこと好きになっちゃってたみたい、っていうか、何て言うか…。」


「えっ!?じゃ、俺のことキライになったわけじゃないんだね?」


櫻「むしろ逆、っていうか…。」



安心したら、また、涙が…。



「良かった…。」



嫌われたのかと思ってたから…。


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