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第10章 愛のしるし



松本side


楽屋で雅紀と翔さんが大事な話をしている、っていうから、


人影疎らな局の食堂で、

りーだーとにのとコーヒーを飲みながら話が終わるのを待っていた。



二「そう言えば潤くん、盆栽買ったんですって?」

「ん?うん。」



今はそんな話がしたいんじゃない。



二「近いうちにお邪魔してもいいですか?」


「うん…。」



テーブルに置かれたにののスマホが震動し、


スマホを耳に耳に当てたまま、


食堂の外へ走っていった。



大「終わったかな?」



終わった…。


その言葉を聞いた途端、

俺の足は、楽屋へと向かっていた。



ドアを開けると、笑顔の雅紀、


と、俺と目が合って、ばつが悪そうに顔を逸らす翔さんがいた。


相「あ、潤、聞いて?翔ちゃんが俺のことす…」



全力で雅紀の口を手で押さえる翔さん。



櫻「な、何でもないよ!!」


相「も〜翔ちゃん苦しいって!?あ、ねえ潤、俺、翔ちゃんに嫌われてる訳じゃなかったんだ!」


「だろうね?」



やっぱ、雅紀はこうでないと?



翔さんゴメン。俺、もう限界。



恥ずかしがって暴れる雅紀を抱きしめ、


首筋にキスした。


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