Sparkling!
第11章 甘くて、酸っぱい時間。
松本side
「ありがと…。」
そのままにのの体を抱き寄せると、
すっぽりと俺の体の中に納まる。
二「羨ましかったんでしょ?なーんにも考えないで堂々と俺に抱きついてくる大野さんのことが。」
「うん…」
俺だって、誰が見ていようがいまいが、どうだっていい、と思うことだってある。
でも、人前でそんなことしなくても、2人きりの時間があるんだから、って考えると、自ずと自制心が働く。
それを繰り返しているとそれが当たり前になって、
無意識にブレーキをかけてしまう自分がいた。
二「でも、たまにはいいんじゃない?」
「何が?」
二「みんなの前でベタベタしても。」
「でも、そんなことしたら…。」
二「ビックリするだろうね?みんな。」
…そうじゃなくて、
俺自身のコントロールがきかなくなったら…。
二「俺は見たいなあ。猫みたいに甘えてくる潤を。」
今度は俺の方からにのの唇を塞ぐようにキスをする。
二「ね?いいと思わない?俺の恋人は、こんな可愛いとこあるんだよ?って見せびらかすんだよ!」
そんな可愛いことを口走る恋人の体を抱き上げ、
ベッドに横たえた。