Sparkling!
第12章 好きって言葉が言えなくて。
松本side
櫻「ごっ、ごめん、俺、頭、冷やしてくる。」
「あ、う、うん。」
逃げるように楽屋を出てゆく翔さん。
あれって、見ようによっては、まるでキスしようとしてるみたいだったな…
えっ!?キ、キス?
翔さんと?
二「あら、何だか、女子みたいなことしてますね?」
「………。」(←顔を赤くして両手で口元を押さえている。)
大「松潤てば可愛いね〜♪」
相「チキショー!!やるなあ、翔ちゃん。」
大「おいら、抱きしめたい♪」
相「俺は押し倒したい♪」
大「ね〜♪」
二「ね〜、じゃないでしょ。」
3人の会話が、全くもって耳にはいってこない。
こんな近くであんな翔さんの顔なんて、見たことない、ってなぐらい、
大きな目を忙しなく泳がせ、
赤くてぷっくりした唇をきゅっと噛みしめていた翔さん。
真っ赤になって、俺から逃げるように楽屋を出て言ってしまった。
もしかして、少しは俺のこと、意識してくれてんのかな?とか、うぬぼれの気持ちもあったけど…
それにしても、戻ってこないなあ、翔さん。