テキストサイズ

Sparkling!

第12章 好きって言葉が言えなくて。



櫻井side


松潤の後をおいかけるように、地下駐車場へと向かう。


帽子を目深に被り、車に凭れスマホを弄る松潤の姿があった。


松潤は俺の姿を見るや、少しはにかんだように笑った。



「どうしたんだよ?直接言ってくれたらよかったのに?」


松「それやっちゃうと、他の3人に変に勘ぐられるし…。」


「そうだよなあ。」



でも、こうやってこそこそしてること自体、余計に…。



松「何か食べたいものある?」



運転席のドアを開ける松潤。



松「俺、車だから飲めないけど。」



この時、別に深い意味は全くなくて、


ただ、松潤も飲みたいのか、と思って言ったことだった。



「じゃあ、松潤の家、とか?」


松「えっ!?あっ?」


「ほんとは飲みたいんだろ?」


松「いいの…?」


「俺の家、って言いたいところだけど、散らかってるし、料理も出来ないし。」


松「…分かった。じゃ、スーパーよっていい?」


「お♪作ってくれんの?」


松「もちろん。」



それに、


ずっと何か言いたそうにしてること、




気になってたから。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ