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Sparkling!

第2章 とある日常。(大宮編)



髪をタオルで拭きながらリビングへ行くと、



俺たちのライブDVDを食い入るように見つめていた。


両手で頬杖を付きながら足はカウントをとるように床をうちならす。




俺がすぐ側まで来てんのに…。



「はあ〜。ここは何度見ても落ち込むなあ…。」



あら、独り言ですか?


踵を返し、そっとキッチンへ行く。



両手に缶ビールを持ち、今度は片手で頬杖をつき、

もう片方の手でテーブルをコツコツ叩く。



そっと近づき、大野さんの頬っぺたに冷え冷えの缶ビールを押し当てる。



「どわっ!!び、びっくりした〜。」



椅子から転げ落ちそうなぐらいに仰け反ってみせる。



「一人反省会でもしてるんですか?」


「んー、そこまでじゃないけど、この辺のターンが何かイマイチだなあ、と思って…。」



ほー、潤くんに負けず劣らずのストイックぶりですね?



しかも、目がリックマ からテディベアになってるし。(←結局クマ。)



「あ、そう言えばさっき潤くんと電話で話したんですけど、何だか、体調悪そうでしたよ?」


「え?そーなの?」


「でも、相葉さんといるみたいだったからそんなに心配しなくても平気かな、とは思ったんですけど…。」



一瞬だけ、大野さんの目が大きく開かれて、


ちょっと困ったような顔になった。

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