Sparkling!
第13章 僕らのカタチ。
二宮side
櫻「あ゛〜っ!どうすればいいんだあ〜!!」
頭をがしがしかきむしる翔さん。
俺の隣で寝たふりして、シカトを決め込む大野さん。
松「ね、翔さん、どうしたの?」
入りの時間が少し遅かった潤くん。
翔さんと大野さんがいちゃついていた日もやっぱり一番後にやって来て、
一番この状況についてこれていなかった。
松「俺で良かったら話聞くよ?」
大野さんの隣に座り、顔を覗き込みながら大野さんの手を握りしめる。
いつもなら、ものすごい剣幕で2人を引き離しに来る翔さんも、
今度ばかりは涙目で2人を睨み付けているだけだった。
大「ありがと、松潤。大丈夫だから。」
大野さん、知ってます?
人って、何でもなくない状況の時に限って、『何でもない』って、言うらしいですよ?
ま、俺は、一部始終知ってますけどね?
収録が再開されてもやっぱり2人のスタンスは変わらず、
カットの声がかかると、
大野さんはさっさと楽屋へ引き上げていった。
そんな大野さんの背中を見つめては大きなため息をつき項垂れる翔さん。
自分の蒔いた種とは言え、看過するには翔さんが少し可哀想に思えて、
「翔さん、ちょっと、いい?」
俺はある提案をしてみた。