Sparkling!
第13章 僕らのカタチ。
櫻井side
でも、何で?
大「ほら、早くしないと閉まっちゃう。」
「はいはい。」
受付を済ませ、向かい合わせに観覧車に乗り込む。
大「うわあ、スゴい!!ほら、車があんなに小さく見える!」
「そ、そだね…。」(←怖くて下が見れない。)
もー、にののやつ、なんだってこんなデートプラン立てるんだよ!?
俺が高い所苦手だって知ってるだろ?
でも、そんなことはお構いなくはしゃぎまくる智くん。
大「あ!!ねえ、翔ちゃん、見て見て?」
「な、何?何か見えた?」
大「ほら、翔ちゃん、あれ!!」
「んー?どれ?」
その時だった。
智くんの顔が近づいてきて、
唇が重なった。
「さ、さ、さ、智…くん?」
大「ありがと。翔ちゃん。」
小さな声でそう言うと、
恥ずかしそうに、俺に背を向けてしまった。
大「翔ちゃん、今日はスゴく嬉しかった。ありがと。」
「どういたしまして。」
はにかんだように笑う智くんの唇に、触れるだけのキスを落とす。
大「ね、また、デートしようね?」
「そうだね?」
…あ、でも観覧車はオプションから外してもいいかな?