Sparkling!
第15章 二宮病院物語。
翔子さんの恋人、ってどんな人なんだろ?
と、考えごとをしながら歩いていると、
あ…!!翔子さん!!
向かいから颯爽と歩いてくる翔子さんの姿が。
やっぱりカッコいいなあ、翔子さん。
ボケッと突っ立ってる僕に、翔子さんがニコッと笑いかけてきた。
櫻「おはようございます。大野先生。」
「あ、お、おはよ…ございます。」
櫻「もしかして、風邪ですか?」
「えっ?何で?」
櫻「顔が赤いですよ?」
僕の顔を覗き込む翔子さん。
ち、近い!!は、恥ずかしい…。
「ちょ、っと熱っぽいかなぁ?あはは…。」
櫻「若いから、って、無理しないで下さいね?」
「はい。ありがとうございます!!」
では、と笑顔で歩き去る翔子さん。
はあ。翔子さんの恋人が羨ましい。
多分、仕事ができる年上のカッコいいイケメンなんだろうな…。
櫻「院長のおっしゃっていた患者さんのカルテとMRI画像、お持ちしました。」
二「あ、ありがとうございます。そこ、置いといて下さい。」
櫻「では。」
二「櫻井くん。」
櫻「はい。」
二「久しぶりにご飯でもどうですか?」