テキストサイズ

Sparkling!

第15章 二宮病院物語。



櫻井side


「すみません。今日は夜勤なので…。」


二「明日は?」


「明日もちょっと…。」


二「もしかして、避けてます?俺のこと?」


「避けてるなんて…。」


二「もしかして、あの、有能な若いドクターのせいですか?」


「院長…。」


二「確かに彼は仕事もできるし、若いナースにも人気がある。」


「私は何も…。」



じりじりと壁に追い詰められ壁ドンされる。



「院長には、マサミちゃん(後輩という設定)がいるじゃありませんか?」



二「ああ、カノジョはちょっと可愛かったんで、遊んであげただけですよ?」


「遊びだったんですか?」


二「だから安心して下さい。」


「そう言うことならすみませんが…。」



と、ドアを開けた時だった。



櫻「マ、マサミちゃん!?」


相「どうして院長とセンパイが?」


二「勘ぐらないで下さい。櫻井くんには次のオペを担当する患者のカルテを持って来てもらっただけですから。」



「失礼します。」



逃げるように院長室を後にする。



助かった…。



壁に凭れ、呼吸を整えていると、


耳に心地いい、涼やかな声が聞こえてくる。





大「どうしたんですか?どこか具合でも?」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ