無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

櫻井side


智くんに、角度を変えて何度もキスをされ、


やがて智くんの舌が唇の隙間をノックするように触れてくる。



それに応えてあげると智くんの舌が遠慮がちに絡められ、


離れたりくっついてきたりを繰り返す。



まるで、初めて智くんとキスした時みたいな、


ぎこちないキスだった。




智くんの唇が離れていって、


俺の肩に手を乗っけたまま俯き、



その、可愛い顔からは到底想像出来ない、


大胆な言葉を口にした。


大「服…脱がせても、いい？」


「あ…え、と…。」



不覚(？)にもどきっとしてしまって、変な間合いを作ってしまった俺。


だけど、はっきりした返事も待たずに、


智くんの綺麗な指先が、１番目のボタンに触れる。

でも、緊張からうまく外せないで四苦八苦している智くんを見てたら愛おしさが込み上げてきて、



我ながらスゴいことのたまわっていた。



「自分でやるから。」と。



そうはいったものの、目の前で見られながら脱ぐなんてかなり恥ずかしくて、


体の前で腕を交差するように服を押さえていると、


さっきまで恥ずかしそうにうつむいていた智くんはもういなくて、


熱っぽい目で抱きしめてきて、



「もっと、可愛い翔ちゃんを見せて？」なんて、



甘い言葉を耳元で囁きながら抱きしめてくる、




少しオトコマエな智くんがいた。