Sparkling!
第16章 続・二宮病院物語。
櫻井side
右腕に感じる、心地好い重みで目が覚めた俺は、
隣でスヤスヤと寝息を立てる愛しい寝顔の頬っぺたにキスをした。
大「ふふっ。くすぐったいよ、翔ちゃん。」
顔をこちらに向け、恥ずかしそうに智くんが笑う。
布同士の擦れる音がして、
智くんが俺の体にぴったり寄り添うように体をくっ付けてきた。
大「やっぱり翔ちゃんの腕枕が一番しっくりくる〜♪」
嬉しそうにしがみつく智くんの体を引き寄せる。
「でも、今日は逆なんじゃない?」
大「そうだけど…いいじゃん?別に。」
「このまま襲っちゃうよ?」
大「…ナースがドクターを襲うの?」
至近距離で、破壊力半端ない上目遣いでじっ、と俺を見つめる智くん。
大「…分かった。」
小さな声で答えると、
脱ぎ散らかした服を拾い集めた。
大「はい、翔ちゃん。」
「・・・」(←ナースの制服を手渡された。)
大「あ、勘違いしないでね?それ着ないと裸で部屋から出ることになっちゃうから。」
あ、そっか。怒らしちゃったのかと…。
大「早く帰ろ?僕、疲れちゃった。」