Sparkling!
第16章 続・二宮病院物語。
櫻井side
無言で前をすたすた歩く智くん。
…いや、やっぱ、怒ってるなあ。
しばらく、かなりの間合いをとって歩いていると、
院長室(という設定の部屋)から話し声が聞こえてきた。
誰かいるのかな?
相「にの…」
相葉くん、とにのか。
二「ちょっと、疲れてる、って言ったでしょ?」
相「挑発してきたのはそっちじゃん?」
二「何本気にしてんの?ちょっ…!相葉さ…」
相「ここ、こんなになってる。」
えっ!?ひょっとして、始まっちゃった?
二「やめ…触んないでっ!!あっ…」
相「もー、素直になんないと気持ちよくしてやらないぞ?」
二「あなたがヤらしいことしてくるからこうなったんでしょうがっ!!ああっ!」
おいおい、廊下まで筒抜けだって(汗)。
ふと、前を見ると、智くんも部屋の前で怪訝な顔つきで聞き耳を立てていて、
俺と目が合うと、真っ赤になってプイッと顔を逸らして足早に歩き出した。
慌ててその後を追いかけ、横に並ぶ。
「俺らも帰ろっか?」
真っ赤な顔の智くんの耳元で囁くと、
こくり、と小さく頷いた。