Sparkling!
第16章 続・二宮病院物語。
大野side
廊下まで筒抜けだったにのと相葉ちゃんの声。
雰囲気的ににのが相葉ちゃんに…、って感じだった。
だとしたら、
相葉ちゃんがナースの格好で、にのが白衣を着たまま、ってこと?
…そしたら翔ちゃん、僕のこと…(以下、略。)
気づいたら、翔ちゃんも2人の会話に聞き耳を立てていて、
目が合っちゃった…
慌てて目を逸らしたけど翔ちゃんが駆け寄ってきて、
帰ろうか?という問いに、
無言で頷いていた。
「ね、翔ちゃん。」
櫻「うん?」
「やっぱりイヤ…だった?今日のこと。」
櫻「どちらかと言えば、ね?」
「だよね…」
櫻「でも、ちょっとだけ分かったことがあるんだ。」
「何?」
櫻「俺、やっぱ、智くん好きなんだなあ、って。」
「し、翔ちゃんってば、いきなり、何?」
赤面し動揺する僕を見て、
翔ちゃんの大きな目が優しく細められる。
櫻「智くんの普段見ない顔も見れたし。」
「僕も…あんな可愛い翔ちゃん、初めて見た。」
顔を逸らし、フフッ、と思いだし笑いをする僕の顔を覗き込む翔ちゃん。
櫻「あっ!?///さ、智くん、どの辺想像してんの?」
「全部♪」