Sparkling!
第18章 好きって言葉が言えなくて・その後。①
松本side
一瞬、翔さんと目が合った。
でも、やっぱり、すぐに逸らされてしまう。
大「フフっ…翔ちゃんてば照れてる♪」
「ま、まさか?」
大「逆に、どのタイミングで彼女にキスしようか悩んでるカレシみたい。」
りーだーが面白くて仕方がない、って感じで言う。
やっぱ、俺らのこと、楽しんでない?
向こうで翔さんが、にのと相葉さんに絡まれてるのが見えた。
もうすぐ、食事ができる、と、いうときに翔さんがやって来て、
もう少しで出来るから、と言うと、
翔さんは、ソファーに座わり、ここに来る途中買ってきた、というスポーツ新聞を広げた。
『ソファーに座って新聞読んでる翔ちゃんを後ろから抱きしめて…』
突然、相葉さんの言葉が頭を過る。
ふとしたことで振り向き、翔さんの背中が目に入る度に考えてしまう。
俺があと一歩踏み出すことで何か変わるんじゃないか、って。
それが出来ないのは、
翔さんが、俺のすぐ側でこんな無防備な姿を晒す翔さんが見れなくなるのが、
多分、怖いんだ…。
戸棚から皿を出そうとして振り向くと、
ほぼ真後ろに驚いた顔の翔さんが立っていた。