Sparkling!
第18章 好きって言葉が言えなくて・その後。①
櫻井side
松「び、びっくりした…。」
「ゴメン…ちょっと、喉乾いたし、水、もらおうかなと思って…」
松「なぁんだ、言ってくれたら持っていくのに…」
松潤は、にこ、と笑うと、
冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを出してくれた。
「サンキュ。」
松「もうすぐ出来るから待ってて?」
「…分かった。」
松潤に背を向け、ソファーに座り直す。
『キッチンに立つ松潤を後ろから抱きしめてキスして…』
ホントは、新聞の中身なんて全然頭に入ってこなくて、
キッチンに立つ松潤の後ろ姿をチラチラ見ながら、
相葉くんのあの言葉を頭の中で反芻していた。
後ろからイキナリ、だろ?
その後どうすんだよ!?
…やり方わかんねぇし…(←この辺がネックになっているらしい…)
足音を忍ばせ、松潤の後ろに立つ。
と、取り敢えず、相葉くんの言った通りに…
松潤の体に手を伸ばしかけた時、
突然、松潤が振り向いた。
まさか、抱きしめてキスしてあわよくば(?)…なんて言える訳もなく、
適当に言い訳してしまった。