Sparkling!
第18章 好きって言葉が言えなくて・その後。①
櫻井side
松「はい、翔さん。」
「お、サンキュ。」
マグカップを受けとると、俺はソファー、松潤は俺から少し離れたラグに直接座る。
何で、離れて座るんだろ?
「松潤、ここの方がテレビ見やすくない?」
松「あ…いや、ここでいい。」
いい、って、全然見えねえだろ?
ほら、体、乗り出してんじゃん?
俺はマグカップを置くと、
松潤の腕を掴み、隣に座らせる。
「お前んちなのに、何遠慮してんだって!?」
松「し、してない、って…。」
そんなにデカくないソファー。
男2人座れば俺らの間なんてそんなにスペースが空かないはずなのに、
…微妙に空いてる。
「あのさ…」
松「はい?」
「お前、俺のこと、拒否ってる?」
松「し、してないよ?何で?」
目一杯、ソファーの端へ体を寄せて、俺に背中を向けている松潤。
「じゃあ…」
体が斜めってる松潤の腕を思い切り引き寄せた。
松「え…!?」
「えええっ!?」
…だけのつもり、だった…んだけど…
松「しっ、翔…さん?」
バランスを崩し倒れ込んできた松潤の体を抱きしめていた。