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第19章 好きって言葉が言えなくて・その後②



櫻井side


松「な…に?今の…?」



頬をうっすら上気させ、虚ろな目を向ける。



もう1度、確認するみたいに、


今度は爪の先で軽く引っ掻くように触れる。



松「やっ…!ああっ……!」



今度は、髪を振り乱しながら大きく仰け反り、


痛いぐらいの力で両腕両脚を巻き付けてきた。



松「ね…俺、どうしたのか…な?」



熱っぽく見つめてくる潤の唇を見つめながら、





その答えを教えてあげる。



「潤が…気持ちよくなれるトコだよ?」


松「へぇ?そう…なんだ…?」



そう言って、甘く歪められた唇を強く吸い上げた。


松「んっ…うっ…く…」


言葉をうまく発せないもどかしさから、


潤は、きゅっと眉根を寄せ、頭をゆるゆると振った。



松「やっ……!!しょ…さん、やめっ…」



「えっ?気持ちよさそうなのに?」



松「え…?」


「…エロい顔になってる。」



顔を赤らめる潤の唇を指でなぞった。



「このまんま指でイカせてやるのも悪くないかな、と、思ったんだけど…。」



潤のナカをなぶるように、


指をゆっくり引き抜いた。



松「はあっ…あっ…はぁ…」



名残惜しそうに潤んだ潤の目を、



唇が、触れるか触れないかぐらいの距離で見つめながら、耳を噛む。





「俺ので、イカせてやってもいいかな?って。」

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