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第19章 好きって言葉が言えなくて・その後②



松本side


「何でもかんでも理屈で片付けようとするなんて翔さんらしいけど…。」



けど、何だか…



突然、両頬をぺしゃり、という音と共に大きな手のひらに挟まれる。



櫻「悪いかよ!?」


「翔さん?」


櫻「俺だけ、気持ちよくなったってしょーがねぇじゃん!?そしたら、どうしたらお前も気持ちよくなんのかな?って…」



俺の額に、自分の額をちょこん、とくっつけた。



櫻「…考えちゃうでしょ?」



…翔さんらしいや。



思わず、笑みが零れる。


櫻「あっ!?お前、今、笑ったな?」


「真面目だな、って思って。」


櫻「泣かすぞ?」


「はいはい。出来るものならどうぞ?」



翔さんの体から腕を離すと、


ベッドから抜け出し、シャツを羽織った。



櫻「じゅ…お前、どこ行くんだ?」


「ん?何だかやる気失せちゃったし、シャワーでも浴びよう、と思って?」


櫻「は?何、それ?」


「宿題にしとくから、存分に調べてきなよ?翔さん。」


櫻「いやっ…でも…。」

「楽しみにしてるね?」



いきなりの展開に目を白黒させる翔さんに手をヒラヒラ振りながら、バスルームの扉を閉めた。



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