Sparkling!
第3章 犬も食わない…。
大野side
…もー、にのったら、
例のものを調達してくれたのはありがたいんだけど、
オマケ…?って、なんなの、これ?
『俺の私物ですけど、1度しか使っていないので、良かったら…。』
って、言うけど、あの2人、こんなの使って何やってんの?
『ちゃんと報告お願いしますね?協力してあげたんですから。』
もー、嘘でしょ?
恥ずかしいよ〜!
と、葛藤しているうちに、
玄関のチャイムが鳴る。
…帰って来ちゃった!!
どーしよー?
「智くん、ただいま…って、その格好…?」
「おっ、お帰り…なさい…ませ。あっ、と、ご主人…様。」
取り敢えず、3つ指付いて頭を下げてみる。
「「……」」
もー、何が円満解決だよ!?きまずくなったじゃん?
「さっ、さっ、智くん!!」
「あっ!?」
抱きつこうとする翔ちゃんを、手近にあったトレイでディフェンス。
スッゴいいい音がして、翔ちゃんの体がずるずると滑り落ちていき、
床に這いつくばるみたいに目の前でのびてしまった。
しまった!!つい…。(←条件反射?)