Sparkling!
第20章 ふわふわさとし
大野side
松「えっ?」
一瞬、松潤の顔が綻ぶ。
でも、すぐに沈んだ表情になってしまった。
松「いいよ?無理しなくても。」
「だって…」
松「翔さんと何があったか知らないけど、うまくいくといいね?」
にっこり笑ってみせる松潤。
『向こうが食事だけのつもりじゃなかったらどうするの?』
二『さあ…どうしますかね…』
意味深に笑うにのの顔が頭を過る。
………そうだよ!元をただせば翔ちゃんが悪いんだからね?
「じゃあ、松潤の部屋で飲み直そっか?」
松「いや…だから、それは…」
「すいません、出して下さい。」
ドライバーにそう言った後、
一瞬、後悔はしたけど、
「翔ちゃんが悪いんだから」と、
松潤の部屋に着くまで、
その言葉を胸の中で繰り返した。
松「ごめん、ちょっと散らかってるけど、適当に座ってて?何か作るから。」
「いいよ?そんな気を使わなくて。」
ホント、珍しく散らかってる…。
テーブルの上に置かれたパソコンの回りを取り囲むようにキチンと置かれた、いくつもの走り書きがなされた紙が目に入る。
「ねえ、松潤!ちょっとここ片付けるのに触っても平気?」
松「あっ!!ごめん。任せるよ?」
缶ビールを両手に笑顔の松潤が現れた。