Sparkling!
第20章 ふわふわさとし
大野side
松「ごめん。ビールしかなくて…今、簡単に何か作るから。」
「そんな気を使わなくていいのに…」
そう言いながら走り書きされた紙の中から1枚を手にする。
「もしかして、演出の勉強でもしてたの?」
松「勉強、ってほどでもないよ?」
松潤は照れたように笑った。
「そう?スゴく細かく書き込んであるけど?」
松「ちょっと、分かりにくい用語があったから調べてたんだ。それ、ハズいから返してよ?」
松潤が伸ばした手を笑いながらかわす。
「えーっと、何々?」
松「ちょっ!マジで返して!」
えっ…?
ウ…ソ……?
気づいたら、天井が真正面に見えてて、
すぐ目の前に、大きく目を見開いた松潤の顔があって…
松「あっ!!ごっ、ごめ…俺…」
「…………」
キス…
…しちゃってた。
顔を真っ赤にして、慌てて体を離し、正座し俯く松潤。
松「そっ、その…何て言ったらいいのか…。」
「う…ん。」
釣られて僕も正座し俯いてしまう。
松「わ、わざとじゃないから!」
「そんなこと…分かってる…よ?」
そう、分かってるけど、
何で…
何で、こんなに心臓の音が、
うるさいのかな?