
Sparkling!
第20章 ふわふわさとし
大野side
2人向かい合って、しばらく正座したまま無言で俯いていた。
…何か、お見合いみたい。
その沈黙に耐えきれなくて、
最初に口を開いたのは僕だった。
「あっ…やっぱ、帰ろっかな?」
松「じ、じゃあ、送るよ?」
「う…ううん?いいよ?調べものあるんでしょ?タクシー拾って帰るから。」
松「えっ!?で…でもっ!!」
「ほんとにいいよ?いいからね?」
立ち上がりかけた松潤を手で制しながら部屋を出た。
とは言ったものの…どうしよう?
このまま家には帰りたくないしなあ…
あ…!!そうだ!!
スマホを取りだし、にのに電話する。
二『はい?』
「今どこ?」
二『外出先ですが、何か?』
外出先、って?まさか…話に出てきたあの人、と?
「じゃあ、いい…。」
電話を切ろうとすると、
二『潤くんと何かありました?』
「えっ!!な、なんで!?」
二『そんなに動揺してたら誰でも言いますって?で?潤くんに食われそうになって逃げてきたとか?』
ちょっと違う…けど。
「にのんちに泊めてもらおうかな?と思って。」
