Sparkling!
第20章 ふわふわさとし
二宮side
「でも、俺、思うんですよね?」
大「何を?」
「ドキドキしなくなった、っていうのは、互いに、側にいて落ち着ける存在になった、ってことじゃない?」
大「マンネリ化してる、って言いたいの?」
ちょっと涙目で睨み付けてくる大野さん。
「まあ、聞いて下さいよ。」
泣きそうになってる大野さんの隣に座った。
「俺が言いたいのは、お2人が互いに空気みたいな関係になってるんじゃないですか?ってこと。」
大「それ…いい意味で言ってる?」
「当然です。俺が言ってる空気っていうのはまんまの意味ですよ?それがないと人間、生きていけませんからね?」
大「僕、翔ちゃんがいなくなったら生きていけない、てこと?」
「あなたがいなくなったら翔さんも、ですよ?」
大「そっか…」
ほんの少し、大野さんの表情が和らいだような気がした。
「で?ケンカの理由は何なんです?」
大「えっ?なんで?」
「どーせ、我々が聞いたところで下らない理由でケンカしてんでしょ?」
大「下らない、ってなんだよ!?翔ちゃんが無理矢理僕を寝室に連れていこうとするからっ!」
「えっ!?翔さん、サカってたんですか?」
大「そっ、そういう意味じゃないけど…」