Sparkling!
第20章 ふわふわさとし
櫻井side
部屋の中まで智くんを運んできてくれた相葉くんが、寝室に運ぼうか、って聞いてきたけど、
目が覚めた時、不機嫌になられても困ると思って、
ソファーに下ろしてあげることにした。
そうっと、毛布をかけてあげると、
智くんはもぞもぞと動きながら毛布の中に潜り込んでいった。
毛布から覗くフワフワの智くんの髪。
起こさないように手を伸ばし触れてみる。
すると、無意識なのか、俺に背中を向けてしまった。
紳士的だった松潤にときめいて、戸惑っていたという智くん。
…あの時、智くんを乱暴に扱っちゃったから、余計、か。
これで、智くんが松潤のことを好きになっても、
文句言えないなあ。
とか、しばらくぼんやり、智くんの背中を眺めていると、
智くんの体がぴくり、と動き、
体をこちらに向けた。
「ごめん、起こしちゃって…。」
智くんは目線を落としたまま無言で首を左右に振った。
「これからはここに寝たい時に寝てもいいから。」
大「………」
眉根を寄せ、智くんの顔を覗き込む。
「智くん?」
大「翔ちゃん、その…ご、ごめんなさい。」
何の「ごめんなさい」かと思って首を傾げると、
大「その…松潤と…」
「松潤と…?」
大「キ…」
キ?…キ、ってもしや…
大「キス…しちゃった…んだ。」