テキストサイズ

Sparkling!

第21章 後遺症



櫻井side


勢いで始めたバク転の練習だったけど、



俺の体が想像以上に固かったせいでバク転どころじゃなくなって、



このまま練習始めても大ケガしかねない、ってことで、



柔軟体操からやることになった。



で、智くんが松潤と一緒の間は、



こうして、家で、1人寂しく柔軟体操に没頭していた。



「はあ…」



…Jr.の時に、もっと頑張ればよかった…。



こうしてる間にも、


松潤との差が広がっていく気がして、



「はあ…」(←本日2回目)



…ため息しか出てこない。



「智くんが帰ってくる前に風呂入って寝よ。」



情けない姿を晒してしまうことになって、


智くんに合わせる顔がなくて、


最近は、5人での仕事以外では会わないように、


智くんが帰ってくる前にはベッドに入るようにしていた。



この日も、いつものようにベッドにパソコンを持ち込んで調べものをしていると、


玄関のチャイムの音が聞こえて、


智くんが小さな声で「ただいま」と言いながら入ってきた。



でも、そのあとで、誰かの「お邪魔します」という声が続いて、



そのままいつも通り寝たふりをするつもりだったけど、



ついつい聞き耳を立ててしまった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ