Sparkling!
第21章 後遺症
大野side
「翔ちゃん、寝ちゃったみたい。」
「そっかあ。疲れてんだね?翔ちゃんも。」
「相葉ちゃん、コーヒーでいい?ちょっと、ビールの買い置きないんだ?」
相「いいよ〜。どうせ、車だし。」
「あ、そうだったね?ごめん。」
コーヒーを口にする前に、大きく深呼吸した。
相「ね?翔ちゃんとはいつもこんな感じ?」
「うん…」
相「そう…」
しばしの沈黙のあと、相葉ちゃんがぽつりとこんなことを言った。
相「ね?もし、もしもの話なんだけど、松潤が完璧に出来て、翔ちゃんが出来なかったら、ホントに翔ちゃんと別れんの?」
「…そういう約束だからね?」
「そっか…。」
ずずっ、とわざと大きな音を立ててコーヒーを飲む相葉ちゃん。
相「翔ちゃん、出来るようになるといいね?」
「そうだね…。」
相「元気出してりーだー。俺がついてるからね?」
「ふふっ。ありがと。」
泣きそう…。
相「えっ?りーだー、泣いてる?」
そう言えば、目の前の相葉ちゃんがボヤけてよく見えない。
「ごめんね、相葉ちゃん…止まんなくなっちゃった。」
相「ど、どうしよう!?翔ちゃんに怒られちゃう?」
泣き出した僕を見て、オロオロする相葉ちゃん。
ホントにごめんね?