Sparkling!
第21章 後遺症
櫻井side
やっとのことで相葉くんに帰ってもらい、
気まずいながらも智くんと2人っきりになれた。
大「翔ちゃん。」
「は、はいっ!!」
大「やるだけのことはやってみよ?」
俺の顔も見ずに智くんが言う。
…やっぱり、俺と顔合わせたくないのかな?
「俺が不甲斐ないばっかりに智くんにも迷惑かけて…。」
大「翔ちゃんはそんなこと気にしなくていいの!!」
相葉くんじゃなくとも、
どうしても気になってしまう…
もしもの、答え。
大「…逃げちゃおっか?」
「え…?」
大「もし、どうしてもダメだったら…」
「いや…それは」
どこまでが本気なのか分からない智くんの言葉に、
思わず黙りこんでしまう、俺。
大「そっ、そうだよね!?まだ、分かんないよね?何言ってんのかな?」
中々目を合わせてくれない智くんの目の前に座って、
智くんの肩に手を置いた。
「智くん。」
大「は、はい。」
「俺、やれるだけやってみるよ。」
…自信、ないけど。
逃げる、なんて、そんなこそこそしたくない。
堂々と君の隣で、
君は俺の隣で、
笑顔でいたいからね?