Sparkling!
第21章 後遺症
松本side
大「松潤、その腕…」
りーだーは、俺の手首にはめられたサポーターを見て思わず息を飲んだ。
「こういう訳だからさ?ま、取り敢えず勝負はお預け、ってことで。」
大「せっかくいい感じで仕上がってきたのに…」
がっかりしたように見えて、
その実、少し安心したように見えんのは気のせい、かな?
―遡ること2日前。
二「えっ?ケガ?」
「…したふりしよっかな?と思って。」
二「…いいの?それで?」
「…うん。」
二「チャンスなんじゃないの?」
「いいんだよ…」
と、笑顔を作って見せたけど、
何だか、泣きそうになって顔を逸らした。
だって、せっかく大好きなりーだーが隣にいても、
笑っていてくれないんじゃ意味ないからさ?
二「カッコつけちゃって。」
「MJだからね?」
二「なにそれ?(笑)」
どうせ、隣にいてくれるんなら、
笑顔のあなたがいてほしいから。
だから…。
大「早くよくなるといいね?」
そこへ、相葉さんがいきなり割り込んできて、
俺の手を取った。
相「松潤。俺は今、猛烈に感動してる!」
「あっ…相葉さん、ち、ちょっと…」
大「どうしたの、相葉ちゃん?何泣いてんの?」
「な、何でもないよ?」
俺は、咽び泣く相葉さんの手を引いて、
楽屋を後にした。