Sparkling!
第22章 「まーくん」
二宮side
「今日は何が食べたいですか?」
相葉さんの言葉を遮るように、
つい、そう声をかけていた。
相「あ…え、と…」
「俺の仕事が終わったら、ファミレスでご飯でも食べてきましょう。」
待てる?と、顔を覗き込むと、
小さいながらにも、明らかに不完全燃焼です、みたいな顔して頷いた。
5人の番組なのに、
相葉さんのいない収録。
トークはもっぱらそこに集中したけど、
やっぱ、何か足りてない気がして…
相葉さんのいるべき場所に相葉さんがいないってだけで、
そんだけで心ん中にポッカリ穴が空いたみたいで…。
相「ねー、にの、どーしたの?さっきから黙っちゃって?」
口の回りにケチャップを付けたまま、無邪気に話しかけてくる相葉さん。
「何でもないよ?そんなことより、口の回りにたくさん付いてる。」
紙ナプキンで丁寧に口の回りを拭いてあげた。
相「ありがと、にの。」
にこ、と満面の笑みを浮かべると、
プラスチックのカップに入ったジュースを、ごくごく飲んだ。