Sparkling!
第22章 「まーくん」
二宮side
相「だ、だって…にのがボクにちゅー…」
「そんなちゅーちゅー、って連発しないの!!ネズミじゃあるまいし!」
こっちが恥ずかしいんだけど…。
「はい、じゃ、もう遅いから寝るよ?」
と、まーくんの手を引いて寝室へと向かった。
相「ねー、にの。」
「どーしたの?眠れないの?」
かく言う俺もなかなか寝付けなくて、
少しゲームをしてから、と思っていたのが余計目が冴えて、
結局眠れないでいた。
相「ボク、明日もこのまんまかなあ?」
まーくんは、シーツから顔を半分だけ覗かせ、
いかにも「落ち込んでます」って顔で俺を見ていた。
「大丈夫。いい子にしてたらそのうち元に戻るよ。」
まーくんのちっこい頭をなでなでした。
「そうだ!面白い話でもしてあげよっか?」
相「面白い話?」
興味津々のあまり、きょときょとになっているまーくんに向き直る。
「昔々、あるところに、撫で肩のお爺さん(笑)と歌と踊りが上手なお婆さんが住んでいました。」
相「ねえねえ、それで?」
まーくんは、
黒目勝ちの大きな目をキラキラさせながら、
話の続きを催促するように、
俺のパジャマの袖をぐいぐいと引っ張った。