Sparkling!
第23章 honeyすうぃーとな俺たち。(S × M )
松本side
二「はい、特製カレーパン。」
むす、とした顔でにのが俺の手にソイツをのせた。
二「…と、いつものやつ。」
「お!!サンキュ♪」
俺が好きで、ランチの時はいっつも飲んでる、ハチミツレモンの炭酸ジュース。
嬉しそうに喉に流し込む姿を見て、
にのは苦笑した。
二「それ、ホント好きだよね?」
「うん。好き。」
…と、
今、目の前で、サッカーボールを追いかけてる、
爽やかな、あの笑顔が。
大「おおーい、翔ちゃーん!!早くお昼にしよー?」
名前を呼ばれたセンパイが、
流れる汗を拭い、こちらに向かって笑顔で手を振った。
…正確には、俺らの後ろにいた、センパイに向けて、なんだろうけど…?
櫻「はー、汗かいた。」
俺とにののすぐ側で、
渡されたタオルで汗を拭うセンパイ。
すると、その爽やかな笑顔がこちらに向けられた。
櫻「君たち中等部?」
「えっ!?は、はい。」
櫻「それ、美味いの?」
「えっ?はい。美味しい…です。」
センパイが俺の手元を指差す。
櫻「一口、いい?」
「えっ!?」
櫻「俺、喉、カラカラなんだよね?」
恐る恐る手渡すと、
センパイは美味しそうにごくごくと飲んだ。