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第23章 honeyすうぃーとな俺たち。(S × M )



松本side


あれからセンパイの話は、風の噂でも届かなくなって、



ナゼかあのゆるキャラセンパイと仲良しになったにのでさえ、その話題に触れることなく、



数年がたった。



大学に入り、借りている部屋からほど近い場所にあったドラッグストアでバイトを始めた。



その頃は、今と違う人が店長をしていて、



その店長が他店へ異動することになって、



代わって、この店の店長としてやってきたのが、現在の店長である櫻井センパイ、





その人だった。



久しぶりに会ったセンパイは一生懸命で、お客様からの評判もよくて、


従業員に関しては、俺みたいな末端のバイトに至るまで気にかけてくれて、



そして、何よりも、



あの、トレードマークの爽やかな笑顔で、



「松本くん、久しぶりだね?」って、



俺のことを覚えていてくれたことが、



嬉しかった。





あの卒業式の日からずっと、



今でも、俺の中で燻り続けていたものの正体が何なのかは分からないけど、



でも、



また、笑ってるセンパイの側にいられることが、



今の俺にとっては、何よりも嬉しかった。



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