Sparkling!
第23章 honeyすうぃーとな俺たち。(S × M )
松本side
それは、一瞬のことだった。
恥ずかしそうに触れた唇は目が合った途端に離れて、
また、
俺の背中に隠れてしまった。
櫻「ご、ごめん、お、俺っ…!」
離れようとするセンパイの腕を掴んだ。
「なんで…謝るんですか?」
櫻「だっ…だっ…て…キ…。」
「スッげぇ嬉しかったのに…」
今度は、センパイの手が俺の手を握り返してくれる。
「…自惚れていいのかな?両思いだ、って。」
櫻「それ、俺のセリフだって!?はっきりコクる前に、俺ってば、あんなことして…」
「あんなこと?」
櫻「そっ、そうだよ!あんなこと…して…!」
そこまで言っといて、ゴニョゴニョと口ごもる。
「センパイ、俺に何かしたっけ?」
センパイの腕をほどいて振り返る。
櫻「しっ…しただろ!!」
「何だっけ…かな?」
顔を真っ赤にして焦りまくるセンパイの顔を覗き込んだ。
櫻「う、嘘つけ!!覚えてるだろ!?絶対!」
「忘れちゃった…」
今度は、はずみみたいにするんじゃなくて、
ちゃんと…
「…だから、ちゃんとキスして?」
震えながら伸ばされたセンパイの指先が顎を持ち上げ、
唇が重ねられた。