Sparkling!
第24章 幸せになるために… (s × o )
松本side
「………」
俺は翔さんをずっと見ていた。
病気だって?
普通に談笑する翔さん。
普通にスタジオ内を走る翔さん。
普通にケータリングを口にする翔さん。
「………」
元気なフリしているだけなのか?
それとも…
そんな翔さんの側には大野さんがずっといて、
優しい目で見つめている。
…あんなりーだー、あんまり見たことないなあ。
「ね、にの。翔さん、何て病気なの?」
二「あなたと一緒ですよ、J?」
「俺と?」
…俺、すこぶる健康だけど?
二「いいんですよ?分からなくても。」
と、意味深に笑う、にの。
…何だよ?気になるだろ?
収録が終わると、楽しそうに話しながら帰っていく翔さんとりーだー。
まるで、付き合っているみたい…。
少し、羨ましい気がした。
二「大丈夫?」
にのが心配そうに覗き込んでくる。
「いや…ダメ…かも。」
だって、ちょっと声かけられただけで泣きそうになってんだからさ?