Sparkling!
第24章 幸せになるために… (s × o )
櫻井side
大「お待たせ。食べよ?」
「うまそうだなあ…」
大「大したことないよ?」
ほんのりだしが効いてて、ふんわりと溶き卵も入ってて、
優しい味だった。
「うんめぇ…」
思わず唸る。
大「ホント!?お代わりあるから食べていいよ?」
「えっ!?マジで?食う食う♪」
お代わりを嬉しいそうによそってくれる智くん。
もう、マジ新婚じゃん♪
大「全部食べていいからね?翔ちゃんのために作ったんだから。」
「えっ!?おっ…俺のために?」
うっ、嬉しい…。
大「当然だよ?早く元気になってほしいからね?」
そっか、智くんの中では俺、病人なんだ…。
死ぬような病気じゃないんだけどなあ…
程よく腹も満たされ、
洗い物をする智くんの後ろ姿を眺めながらお茶を啜る。
ふと、テーブルの端に目をやると、
画材の下のスケッチブックに目が止まった。
…智くん、て今、どんな絵を描いてんのかな?
こっそり、スケッチブックに手を伸ばして中を見ると、
にのやら、相葉くんやら松潤やら、メンバーの顔が描かれてあって、
もちろん、その中には俺の絵もあったけど…
…え?
これも?こっちも?
あ、また…
俺ばっか…
すると、不意に智くんの手が伸びてきて、
俺からスケッチブックを取り上げた。