Sparkling!
第24章 幸せになるために… (s × o )
櫻井side
大「翔ちゃん、大丈夫?」
我に返った俺のスッゴい至近距離に、
心配そうに覗き込む智くんの顔があった。
「わあっ!?」
びっくりして、よろけて、へたりこむ、俺。
「あ…わ…さ、智…くん。」
大「よかった〜。やっと動いてくれた〜。」
良かった、じゃないんだけど!?
そんなことより、智くんが…智くんが…俺に…
キ…
大「脅かしてごめんね?」
尚も、至近距離で俺を覗き込む智くん。
その、唇から目が離せない…。
大「何か…うまく言葉で言えなくって、つい…」
それ、って、つまり…
思わず、キスしてしまった、ってことでしょうか?
大「やっぱ、やだよね?こういうの。」
「あ…いや…その…。」
イヤじゃない!!断じて!!
大「ごめんね?忘れて?」
「いや、だから…」
そうじゃない。そうじゃないんだ
大「僕も忘れるから…」
違うんだよ、智くん!!
俺も…俺も…キミのことが…!
泣きそうな顔で俯く智くんの体を、
渾身の力を込めて抱きしめる。
「俺も…」
大「えっ?」
「好き…。」
大「翔ちゃ…。」
「智くんのことが好き。」
好きなんだ…。