Sparkling!
第4章 キミのために…。
櫻井side
あーあ、まーた、ため息なんかついちゃって。
楽屋が松潤のため息で充満しちゃいそうだよ。
その、ため息の原因。
『わーん、翔ちゃーん、潤が…潤が…、にのと…。』
突然かかってきた相葉くんからの電話。
「相葉くん、落ち着いて?松潤がにのとどうした、って?」
『だからっ…!にのと浮気してるかもしれないんだ。』
聞くところによると、昨日、仕事が終わって、
一緒に帰ろうと松潤に声をかけたら、
「にのの買い物に付き合う」からと、
ちょっと遅くなるくらいならと、
相葉くんも渋々承知の上で二人を送り出した。
けど、
相葉くんも待ちくたびれて、そろそろ限界だったらしく、
松潤の性癖を考えたらあり得ないことじゃない、と、
俺のところへ泣き付いてきたらしい。
そう言えば、楽屋に姿を見せたのだって、別々だったし。
あれから、話してないのかな?
松「はあ…。」
そろそろ聞き飽きた頃合いを見計らって、
声をかけた。
「珍しいじゃん?プライベートを仕事に持ち込むなんて。」