Sparkling!
第4章 キミのために…。
櫻井side
徐にズボンのポケットに手を突っ込んで、
松潤が取り出した小さな箱。
「それは…?」
青いオーガンジー素材のリボンに飾られた、
小さな白い箱。
松「もっと、喜ぶ顔が見たくて…。」
少しはにかんだようでいて、それでいて愛おしいものを慈しむような優しい目で、
小さな箱を見つめる松潤。
「箱の中身、聞いていい?」
松「あ、と…指環なんだ。」
「えっ!指環…!?」
松「やっぱ、引くよね。」
…さ、さすが、M J !(←意味不明)
にのと一緒に行った画材専門店の隣が偶然にもジュエリーショップで、
そこで目に留まった、ウィンドウに飾られた金色の指環。
松「アクセサリーじゃ変かな、と、思ったんだけど…。」
二「別におかしくないんじゃない?」
食い入るようにウィンドウのディスプレイを眺めていた俺の背中を、
二「気持ちの問題だから。」
と、言って、にのが背中を押してくれたらしい。
松「サイズ、分かんないから適当なんだけど…。」
と、言いながら、
もしかしたら、世界でただ一人にしか見せないような、
優しい笑顔を、
その小さな箱に向けた。