Sparkling!
第27章 蜜月 〜side B〜 ② (S × M)
潤side
「あれ…?」
目が覚めたとき、熱のせいでボンヤリしていた頭はいつの間にかスッキリしていて、
そして、いつの間にか、スウェットを着込んでて…
で、ベッドの脇にはぐったりした様子の翔さんが寝ていた。
このままだと、翔さんの方が風邪引くよ…
ベッドから這い出ると、クローゼットの中からブランケットを取り出し、翔さんの体にかけてやる。
「・・・・」
フフっ。可愛い♪
しゃがみこんで、ぷるぷるの唇を半開きにしたまま寝息を立てる翔さんの寝顔を覗き込む。
指でぷにぷにとその唇を突っついてみると、やんわり俺の指先を押し戻した。
柔らかい…
全く起きる気配のない翔さんにそっと近づき、唇にキスをする。
翔「う……ん。」
僅かに身動ぎをするものの、
それでも起きずに無邪気な寝顔を晒す翔さん。
そんな翔さんの隣に座って、肩に凭れかかるようにしてしばらくの間、体を預けていた。
すると、翔さんの手が俺の肩に伸びてきて、
俺の体を力強く抱き寄せた。
「えっ!?あっ!?し、翔…さん?」
翔「潤、お前な、不意打ちであんなことされたら、イヤでも目が覚めるだろ?」