Sparkling!
第27章 蜜月 〜side B〜 ② (S × M)
潤side
今日の翔さんはすごく優しかった。
いつもだったら、
いきなりキスしてきたと思ったら、
唇を抉じ開けるように乱暴に舌を捩じ込んできては口内を暴れまわって、
理性共々吸い上げてしまうみたいに強く舌先を吸われ、
あとはもう翔さんに溶かされるままに溶けてゆく。
でも、今日は、俺が病み上がりだからだろうか?
額に、目蓋に、頬に、と、
もどかしいぐらいのキスを落としながら、
でも、その目は熱をたっぷり孕んだまま俺を煽ってゆく。
「翔…さ…ん。」
唇の端にキスを落とされた時、
上擦った声で翔さんの名を呼んだ。
「翔さん、ここじゃなくて…その…ちゃんとベッドでしてよ?」
遠慮がちに服の裾を引っ張りながら熱っぽい目で翔さんを見上げる。
翔さんは、仰向けでベッドに横たわる俺の上に跨がると、
上唇を掬い上げるように唇を開かせ、舌先を捕まえ吸い上げてきた。
このあと訪れるであろう、目眩く時間が容易に想像出来て、
俺のカラダは恥ずかしいぐらいにウズいた。