Sparkling!
第28章 恋する二人の小さな旅 (S × O)
翔side
俺の制止を振り切ってずんずん中央へと向かっていく智くん。
やっ、ヤバい!!
慌てて智くんの腕を掴んで引き戻す。
「さ、智くん、向こう行こ?」
智くんはあからさまに不機嫌な顔をすると、
俺の腕を払い落とした。
智「広いお風呂なんだもん。いいじゃない?」
…そうじゃなくてですね…
智「もしかして、女の人が怖いの?」
なぜそうなるんだ?
確かに、もう少し近づけば、
俺たちの親ぐらいのオネエサマがた(←笑)の集団がいるけど?
彼女たちに気づかれないように智くんを遠ざけようとすると、
その集団の一人が声をかけてきた。
「あんたたち、どこから来たんだい?」
智「東京です。」
素直な智くん、笑顔で質問に答える。
「可愛らしいね?学生さん?」
にこにこ笑いながら、俺たちとの距離を詰めてくるオネエサマ(笑)
智「え…あ…ち、違います。僕たち…」
急にモジモジしながら後ずさる智くん。
ま、まさか…
彼女たちに目を向けると、年齢相応のふくよかな体が…
…丸見えだった。(もちろん、上だけだったけど…。)