Sparkling!
第28章 恋する二人の小さな旅 (S × O)
翔side
…久しぶりに目の保養が出来たのはいいとして(←笑)、
って、違う違う!
急に俺とオネエサマがたから背を向け俯いてしまった智くん。
やっぱり。恐れていたことが…
「2人は友達?」
「へ?は、はい!!」
智「………」
すいません、あなた方一応、女子ですよね?
申し訳ないんですけど、その…隠していただけるとありがたいんですけど?
俺ら、年齢は大分違うけど一応♂なんで…
智「………」
相変わらず、こちらに背を向けたまま動かない智くん。
彼女たちの年季の入った色気にあたったのか、それとも温泉のお湯にあたったのか、
耳まで真っ赤だった。
「学生さんじゃないの?」
「サラリーマン?」
「まさか、芸能人、じゃないよねぇ…」
一斉に巻き起こる笑い。
…ですよねぇ?
まさか、国民的アイドルの俺らが、休みを利用してひなびた温泉旅館に来てるなんて、
思いませんよねぇ…?
「そっちの可愛らしいお兄ちゃん(=智)、どうしたの?」
「こっち来て一緒に話でもしない?」
だから、その前に、
丸見えになってるもの、どうにかしてくれよ!?
俺も我慢してんだけど?