Sparkling!
第29章 As you like 〜お気に召すまま〜 (M × A )
潤side
雅「あの店、うまかったね?」
「そうだね?」
雅「また、行こうね?」
「うん。」
もうすぐ雅紀のドラマの撮影が始まる、というある日、
俺の運転で2人きりの外食に出掛けた。
が、その日に限ってやたらと渋滞してて、
なかなか車は進まなかった。
雅「すごい渋滞だね?」
「うん。」
雅「事故でもあったのかな?」
「さあ?」
雅「………。」
「………。」
あれ?雅紀のヤツ、黙っちゃった。
ハンドルを握ったままチラッと助手席を見ると、
車が止まるたびに、雅紀が何か言いたげにチラチラと俺を見ていた。
何だろ?
しかも、ちょっともじもじしてるし…
可愛いな………
って、運転中だろ!?
抑えろ、俺!!(←笑)
ハンドルを握りながら、そんな葛藤を繰り返してる俺の胸のうちを知ってか知らずか、
雅紀が話しかけてきた。
雅「あっ…あのっ!?」
「えっ!?何?」
すると、ノロノロと前の車が動き出す。
…何だよ!?せっかく雅紀が話しかけてきてんのに…
少し動いてはまた、止まる。
その繰り返しにだんだんイラついてくる。
あーもう!
再び車が止まった瞬間。
雅「潤…」
雅紀に唇を奪われてしまった。