Sparkling!
第4章 キミのために…。
相葉side
松「貸して?」
潤は、俺の手から指環を取り上げると、
金色のチェーンにするり、と通した。
松「ちょっとごめん。」
潤はネックレスの両端を持つと、
そのまま俺の首に両手を伸ばし、ネックレスを着けてくれた。
「ありがと。」
嬉しくて、指先で指環を弄んでいると、
潤の両手にフワリ、と包まれる。
松「俺がよそ見するわけないじゃん。」
「潤…。」
松「あと、1個言い忘れてたんだけどその石、俺の誕生石なんだよ。」
「…そーなんだ。」
松「12月の誕生石でもよかったんだけど、色も色だし、何よりも…。」
「……?」
「俺の誕生石を雅紀に持っててもらいたくて。」
あれ?どっちのなんだろ?
心臓のドキドキがスゴい伝わってきて、
少し痛いくらいなんだけど…。
その頃の楽屋。
二「あ、大野さん、忘れないうちに渡しときます。」
大「何を?」
二「誕生日でしょ?はい。」
大「……。」(←ちょっと不満。)
二「何です?その不満そうな顔。」
大「あのさ、こーゆーのは、もっとシチュエーション大事にしたほうがいいんじゃない?」
二「はい?」
大「何のために一緒に住んでんの?俺たち。」
二「そりゃあ、もちろん、お金の節約のためですよ♪」