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Sparkling!

第30章 dear【 N 】



(〜翔version〜)



前室のドアを開けると、


翔さんが難しい顔して新聞を広げていた。



「翔さん、おはようございます。」


翔「おはよ…」



俺は、定位置に陣取ると、早速ゲーム機を取り出した。



「「………」」



みんな、遅いな …



Jは低血圧だから分かるけど、


相葉さんもドラマの撮影で疲れてるだろうし。



りーだーは…



と、何気に顔をあげると、


新聞を捲る翔さんと目が合った。



翔「あ、そうだ、忘れないうちに…」



独り言?



翔さんは新聞を畳みながら脇に置くと、俺の隣に座った。



翔「にのに聞きたいことがあって…」


「なんすか?」



誕生日のプレゼント、何が、いい、とかかな?



翔「にの、俺の質問には正直に答えて欲しいんだ。」


「い、いいけど…」


翔「ぶっちゃけ、この間の健康診断、どうだったの?」



は?



翔「…もしかして、どこか、悪いところが、って思っちゃって…」



いつになく、顔が真剣な翔さん。



それ、って、この間の収録の時、ゲストに言われたから?



そりゃ、釣り焼けしたオジサンの隣にいたら俺なんぞ病人のようでしょうよ?


翔「もし、悩んでるなら、俺の知り合いでいい医者知ってるから…」



「………。」








翔さん、俺、このままでも十分元気だし、



それに、名医紹介してもらうよりバースデープレゼントの方がいいんだけど?



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